㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

「おたべ」月替わり生八つ橋

      2018/05/17

4月おたべ「花残月(くるみつぶあん)」、5月のおたべ「早苗月(ほうじ茶あん)」

 ㈱美十(酒井宏彰社長)では、4月1日より月替り「おたべ」の展開を始めた。
 昭和41年に誕生した、つぶあん入り生八つ橋の「おたべ」は、これまで「よもぎ」「塩」など様々な期間限定フレーバーも販売してきたが、「月ごとに味が変わる」をコンセプトにした新しい定番商品を提案していくこととした。
 4月の「花残月(くるみつぶあん)」に続き、5月1日に「早苗月(ほうじ茶あん)」が登場。

 中身のあんが月ごとに変わる一方、包む生八つ橋生地はお米本来のおいしさが味わえる白い生地をつかっていく。
 同社広報では、商品の開発について、「今まで、旬の素材で季節感のある期間限定生八つ橋を開発してきたが、ターゲット層が見えてこなかった。今回は20~40代女性を目標に開発した」と話す。また、京土産に加えギフト需要を意識し、京都人の消費も考えて開発しているとのこと。

 5月のテーマ「早苗月」では、ほうじ茶の入ったあんを使用。同社の生八つ橋では、何回かほうじ茶のテイストを試作したことはあったが、今回がはじめての採用となった。香ばしい香りとあっさりとした口当たりが特徴となっている。
 パッケージデザインも4月から引き続きグラフィックデザイナーの瀧川裕恵氏が担当した。藤の花をモチーフに、独特の美しい色使いで鮮やかに表現した。

 月ごとに味が変わるというコンセプトのため、今年は一巡目であり商品開発で手がいっぱいで、なかなかアピールが出来ていない。その中、4月の「花残月(くるみつぶあん)」は非常に反応がよかったという。「味やくるみの食感はもちろん、パッケージデザインも特に女性から好評だった。高速道のSAでは、積極的に告知できるスペースがあることもあり、とくに反応がよかった」とのこと。
▽5月のおたべ「早苗月(さなえづき)」ほうじ茶あん、10個入600円(税抜)