㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

都松庵 本店リニューアル

   

 都製餡㈱(山梨茂彦社長)が運営する都松庵(中京区堀川三条下ル)本店が、11月9日(金)にリニューアルオープンした。カフェを併設し、明るくゆったりとした店舗で、餡にこだわったスイーツを提案している。

 山梨社長は「3年前から都松庵の商品のデザインを一新してきたのを機会に、店舗も同じデザイナーにしてもらい、統一感のある店を目指すこととした。椅子も手作りのものにするなど、細かなところまで気を配っている」と話す。

AN DE COOKIE 黒糖しょうが

 同店の看板商品は「AN DE COOKIE」。全く小麦粉を使わず、餡をクッキーに焼き上げるという、独自技術の商品。プレーン、抹茶、きなこ、フランボワーズ、アールグレーのほか、季節限定のフレーバーを用意し、それぞれカラフルな正方形の箱に入り、自由に組み合わせてセットもできる。グルテンフリーであり、健康を意識する外国人観光客にも、日本にしかないクッキーとしてアピールできる。販売先も、平成29年に出店した京都タワーや京都駅売店のほか、イノブンなど雑貨店にも広がっている。

 ほか、小麦粉を使わず、餡を使用したチーズケーキ「AN DE CHEESE CAKE」、ベルギー産のチョコに小豆ぜんざいを加え焼いた「ぜんざいショコラ・リッチ」など、オリジナル性の高い餡スイーツを提案。また、冷蔵ケースには、餡が入ったシュークリームも並ぶ。

 従来からの各種一口羊羹も、パッケージを一新。「都あんこ」は、粒あんを小分け袋に3つセットにし、おしゃれな紙袋に入れたもの。また、新商品として、カップ型のお手製最中「MIYAKO MONAKA」を用意した。

MIYAKO MONAKA

 カフェでも、「あんこのパンケーキ」や「ひとくちようかんとドライフルーツとクリームチーズのセット」など様々な餡メニューが楽しめる。

 山梨社長は「あんこをモダンなものとして、食べ方や見せ方の新しい提案をしている」と話す。
 現在、羊羹の新商品企画も進んでいるとのことで、今後の展開も楽しみだ。