京菓子講師倶楽部 第5回創作作品展
2016/10/08
京菓子講師倶楽部(保木進代表)は1月30日(土)~2月1日(月)、左京区のみやこめっせ2階にて第5回創作作品展を開催した。同倶楽部の教室生徒による作品27点や講師の作品24点の他、菓子作り体験、各店の銘菓販売などもあり、3両日で約1200人もの人で賑わった。
京菓子講師倶楽部は、京菓子店や生菓子店の職人24人が講師として所属し、生徒は他府県からや外国人など、年々広がりを見せている。
会場を入ると、講師の見事な作品が並び、大きく羽根を広げたフクロウを表したかま八老舗「幸」や、特別出展した亀屋良長の「春遊」など注目された。甘泉堂の「庚申さん」は、「くくり猿」を表した上生菓子の作品で、販売も行われた。また、北尾陽氏のダイナミックな陶芸作品を菓子皿に使う趣向もあった。
一方、生徒たちの作品では、伝統的な意匠から、温泉に入る猿をあしらったものなど様々。講師の三昇堂小倉の知公氏は「年々レベルが上がっている。思いもつかない発想がある」と話す。
生徒の奥村円さんは、洋菓子を勉強しているが、練り切りなど和菓子の表現にも興味があり、3ヶ月ほど前から、同倶楽部の指導を受けている。「うまく出来なかったカステラも、泡切りのコツなど家庭でも出来るように教えていただいた」。自作にについて「大きな花は普通牡丹などでしょうが、大好きな薔薇で、タンゴ・ダンサーのような、セクシーでリズムのある作品を目指した。色が難しく、3人の講師に指導してもらった。来年も是非出したい」と話す。
体験教室では、講師がそれぞれが「梅」「桜」「薔薇」など上生菓子作りを指導した。保木代表は「京菓子を知ってもらうことが大事と、体験教室も重視している。展示では、生徒のアイデア豊かな作品と、プロの技術の高い作品、両方みられるところも面白い」と語る。