㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

日菓、クロージング展覧会

      2016/04/24

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和菓子ユニット「日菓」のクロージング展覧会「日菓の十(じゅう)」が、1月1日(金)〜1月10日(日)上京区のギャラリー・モーネンスコンピスで行われた。
日菓は2006年に杉山早陽子さんと内田美奈子さんで結成し、展覧会やイベントなど「和菓子のことをあれこれ」をし、10年になる。2013年には『日菓のしごと 京の和菓子帖』を出版。
展覧会では、「3時」「アポロ」「赤い糸」など代表作、「酔っぱらいまんじゅう」「雨転」など展覧会やイベントでの作品が並んだ。菓銘も作品に組み込まれ、斬新さに驚かされると共に、この自由さは京菓子のもつ本来の魅力そのものではないかとも感じさせる。
また、会期中5日間には、喫茶としてお菓子と抹茶を提供した。お菓子は新作の薯蕷饅頭の「十十(じゅうじゅう)」。十年と、焼き印を押した時のジュという音、そして、十(プラス)や×(かける)などの意味を掛けた。
杉山さんは、「当初遊びではじめたこと、ここまで広がったことに驚きがある。活動によって、和菓子の魅力を発見した人がいることがうれしい」と話す。一番の思い出深い作品は「アポロ」とのことだった。黄色丸いこなし地に足跡が一つ。和菓子で月と言えば、兎などのモチーフが多いが、月面に人類が初めて記した一歩を表現した。

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今後2人はそれぞれの道を歩む。杉山さんは、昨年立ち上げた「御菓子丸」を続け、週末だけのお店も開く予定とのこと。内田さんは、菓子作りはひと休みし、ワークショップなどで教えたいとのこと。

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