シュークリーム専門店「クレーム デ ラ クレーム」京都本店 移転オープン
2019/12/05
㈱石田老舗(石田宏次社長)は、11月11日(月)11時11分にシュークリーム専門店「クレーム デ ラ クレーム」京都本店を、中京区の三条東洞院上ルに移転オープンした。
店舗面積約30坪で、18席のカフェを併設し、商品も大きくリニューアルした。
同社は明治4年に創業した焼菓子店。伝統の蕎麦ぼうろのほか、フィナンシェなど洋焼菓子でも高い技術を誇ってきた。平成11年に創業地の近く烏丸通竹屋町のビルに、フランス語で「最高の」を意味する同ブランドを誕生させ、6年前には東京都港区の六本木ヒルズにも出店した。
今回本店の移転先となったのは、新風館改装・エースホテルの日本初進出が迫る人気エリア。
東洞院通から黄色いひさしが印象的な同店に入ると、明るく大きなショーウインドウが正面、アーチを境に右手がカフェとなっている。
同社企画室のプーレン晶子室長は「今回内装に明るいブルーを使用したが、誕生から20年経ち、大人っぽいカラーとして従来の黄色に合わせ採用した」と話す。
石田社長は、パリに2週間前に行ってきたとのことで、「この店では京都にパリをもってくることを意識した。現地でのディスプレイの仕方なども参考になった」と話す。
今回のリニューアルにあたって目玉商品は「茶乃月たまごのカスタードシュークリーム」。
石田社長は「『茶乃月』という卵に出会ったのがきっかけ。カスタードのおいしさを味わってほしい。皮の開発に6ヶ月以上かけ、試行錯誤を繰り返した」と話す。
『茶乃月』は、京都府城陽市で飼料を工夫し育てられた「純国産種もみじ」の卵。濃厚なカスタードに、店内で焼き立てのシュー生地にはアーモンドも入り、香ばしさを添える。
ショーケースで、彩り華やかなのは、タルトをシュー生地で表現できないかとの思いで開発したという「季節のシュータルト」。苺、オレンジ、ベリーとフルーツ感たっぷりに展開している。
特徴的な商品の「京野菜シュー」はキューブ状に形を変えた。「丹波栗」など季節感を大切にしながら販売していく。
また、一見上生菓子に見える「和菓秀(わがしゅう)」も同店ならでは。シュークリームを、こなしやきんとんで包んでおり、和菓子職人が手作りで作っている。
白鳥を象った「スワンシュー」は意匠をかえた。インスタ映えし人気の出そうな商品だ。
その他、プチシューを重ねたホールケーキのような「プロフィットロール」など、多数の商品が並ぶ。
カフェのドリンクとしては、山田幸枝店長がシュークリームに合わせて選んだ、KUSMI TEAの各種紅茶もポットで提供する。
ショーケースの各種シュークリームや、カフェ限定のシューブリュレのプレートなどと共に楽しめる。