㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

「だがしを世界に」大阪・岡山でイベント

   

「DAGASHIで世界を笑顔にする会」(会長=㈱大町・秋山秀行社長)では、「だがしの日イベントin大阪」を、3月12日(日)、大阪市東淀川区の大阪成蹊大学にて開催した。2回目の今年は、岡山との同時開催とした。

同会は、2015年4月に、「だがし」文化を将来にわたり継承し、さらには世界へ発信するため、任意団体「DAGASHIを世界用語にする会」として発足。世界中の人々に笑顔になっていただきたいという想いから昨年9月に現名称に改称した。(2月13日現在、駄菓子、玩具メーカーを中心に123社で構成)
また、お菓子の神様であるとされる田道間守公の命日、3月12日を「だがしの日―だがしと笑顔の交換日―」として記念日登録した。

大阪会場では、大阪市東淀川区の小学2年生以下を対象に、申し込みがあった1000人から抽選し500人を無料招待。午前と午後の2回に分け、家族連れら約1000人が来場した。
大阪成蹊大学の図書館棟1階学生食堂に「だがし屋台村」をテーマに、玉入れ、ふうせん割り、わっか通しほか、楽しいゲームコーナーを設置。また、入り口付近には約800種類の駄菓子を展示した。

オープニングイベントでは、同会副会長の高岡五郎氏(オリオン㈱常務)が「今日の企画は、学生さんたちと共に昨年8月から準備を進めてきた。ちびっ子の皆さんへ、できる限りのおもてなしをしたい。笑顔で、はりきって楽しみましょう」と挨拶。
続いて東淀川区長の金谷一郎氏が「今日は、地域、子どもたち、企業、そして大学の皆さんとのコラボ企画であり、たいへん楽しみだ。町の活性化のためにも成功されることを祈っている」と述べた。
会場ではゲームの企画に携わってきた同校の学生ら約60人が場内スタッフとして協力し、子どもたちを誘導した。

また、野外では、大道芸人「ケセランぱさらん」が、紙芝居や練り歩きなどのパフォーマンスを披露、また、田道間守公を祀っている和歌山の橘本神社・前山和範宮司も菓子を配布した。

さらにグランドフィナーレでは、1人ひとりに駄菓子がプレゼントされ、サプライズの連続に子どもたちは満面の笑みで家路についた。
当日配布された駄菓子の総数は約5万個。

なお、来年は宮城県石巻市で復興イベントとして開催されることが決定している。

今後も同会は、「3月12日だがしの日」を国内のみに終わらず、「DAGASHI」が世界平和のキーワードとして世界中の人々に認知されることを目的とし、伝統を守り続ける国内製造企業を応援していく。

同会を構成する菓子関連企業は次のとおり。(敬称略)

会長=㈱大町・秋山秀行▽副会長=オリオン㈱・高岡五郎、共親製菓㈱・安部隆博
役員=安部製菓㈱、岩本製菓㈱、㈱クリハラ、コリス㈱、澁谷食品㈱、杉本屋製菓㈱、㈱すぐる、㈱チーリン製菓、チロルチョコ㈱、東豊製菓㈱、トップ製菓㈱、中野物産㈱、パイン㈱、㈱やおきん
◎大阪会場参加企業
オリオン㈱、東豊製菓㈱、㈱チーリン製菓、パイン㈱、トップ製菓㈱、コリス㈱、中野物産㈱、㈱丹生堂本舗、ジャック製菓㈱、㈱ワン・ステップ、橘本神社
◎菓子業界協賛
近畿菓子卸商業組合、中四国菓子卸商業組合、㈱タジマヤ、㈱明治、ロッテ商事㈱