ウォーホル展 老舗3店とコラボ
ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルの大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト』が京都市京セラ美術館新館「東山キューブ」で2月12日(日)まで行われている。
一昨年開催予定だったが、コロナ禍のため2年間延期となり、京都での単独開催となった。展覧会では日本未公開の100点を含む200点が展示されるうえ、ゆかりのあった京都と結びつける展示が特徴的だ。
同展では京都の老舗菓子店3店(聖護院八ッ橋総本店、村上開新堂、鍵善良房)とのコラボグッズがミュージアムショップ限定で販売される。
主催者広報によると、「京都の方々とものづくりをし、形として何か残せないかと考えた。全国及び海外へ『京都の歴史のある伝統・技術・ものづくり』を広くアピールする事で京都の街全体の盛り上げにもお役立ちしたい」とのこと。
鍵善良房では、ウォーホルのシルクスクリーン作品「フラワーズ」を象った落雁(1080円)を製作した。
今西善也店主に話を伺った。
「2次元の作品を立体化することが、まず難しかった。型取りをし木型職人に木型を作っていただいた。色を調整することなどアンディ・ウォーホル財団の許可が一つひとつ必要で、そのやり取りも大変だった。
京菓子はその時代時代の芸術家との関係の中で菓子を作ってきた歴史がある。今回それが海外のポップアートであったというだけではある。イメージどおりに仕上がったが、今まで様々な影響を受けてきた京菓子、その良さが生かされた菓子となっていればと思う」。
聖護院八ッ橋総本店とのコラボ商品は、同店代表銘菓の生八ツ橋『聖』の掛紙をウォーホルのドローイング「花(彩色)」を配したもの(864円)。「花(彩色)」8種類から一つの作品のピンナップカードが入る。
村上開新堂とは、缶に猫のドローイングをあしらったクッキーセット(3024円)を提案。
クッキーの色合いも鮮やかで、従来の製法や味に加え、現代的な要素を取り入れたものになっている。
同店では「クラシカルなお菓子を作ってきた当店とウォーホルの作品が掛け合わさったコラボ、時代を超えて多くの人の記憶に残るものになれば幸いだ」としている。