京都マラソン 生八ツ橋の給食、お菓子のすくい取り
2018/03/12
京都マラソン2018が2月18日(日)に行われ、マラソン1万6千人、ペア駅伝200組が市内を駆け抜けた。また、車いす競技も行われた。
沿道では大学生や市民団体、芸舞妓さんらが様々な応援パフォーマンスを繰り広げ、50万人以上の市民が観戦した。㈱丸正高木商店や京都八ッ橋商工業協同組合など京都の菓子業界も、応援イベントやランナーの給食へ協力し盛り上げた。
多彩な給食
第9給水所では、生八ッ橋が提供された。これは、第1回大会から京都八ッ橋商工業協同組合が協賛し実現しているもので、組合各企業が計1万6千個を提供。京都らしいとランナーには大好評で、戻って取りに来るランナーもいるほど。「八ッ橋おいしい」「ありがとう」との声がかかっていた。
給食では今年の新たな取り組みとして、どこで何が提供されるか事前のアナウンスのない「おきばりやす給食」が行われた。当日は29・5キロ地点で、カンロ「健康のど飴たたかう乳酸菌」、不二家「ホームパイ」、三幸「雪の宿」などバラエティー豊かな商品が給食された。㈱丸正高木商店がメーカー協賛も得て合わせて約2万個を提供した。そのほか、森永製菓「ウイダーinタブレット」、黄金糖「ソフトぶどう糖ラムネ」、日清シスコ「ココナッツサブレ」、カバヤ「塩分チャージタブレット」なども提供。また、中野物産も協賛し「都こんぶ」を給食として提供した。
また、仁和寺を越えた地点では、商店主らで構成する「きぬかけの路推進協議会」が、大文字飴本舗の京飴をランナーに配布した。蓮華寺で「完走祈願」を済ませた飴で1000個ほどを用意。走りながら口に出来るものをと、4年前から実施しているとのこと。
沿道応援スタンプラリー
同マラソンは、多くのボランティアスタッフ、応援と、市民一体型のイベントになりつつある。ランナーからも、沿道に続く応援に感動したとの声もある。一方、長時間にわたる広い地域での交通規制に不満の声もある。
そんな中、昨年から、マラソンの無関心層にもアピールし一緒に盛り上げようと、「沿道応援スタンプラリー」が京都産業大学の学生の運営の下、J・COMの協賛、卸売ひろばタカギ(㈱丸正高木商店)が協力して行われた。沿道6カ所にポイントを設置し、応援しながら楽しめるように設定。3ヵ所以上まわると、ゴール地点では景品がもらえる。また、卸売ひろばタカギが、「お菓子のすくいどり」を3カ所で実施した。
個包装された多種類のお菓子を見ながら小型のザルですくい取れるということで、お子様からお年寄りまで楽しんでトライしていた。昨年より量も2倍ほどにし、2~3000人に対応できるようにしたとのことだが、アクセスのよい植物園前では列ができ、1時間で無くなる人気だった。
鴨川河川敷のポイントでは「去年参加して子供たちが大喜び。今年も絶対行きたいとのことで、植物園北門のポイントからランナーの横をずっと歩いてきた」と語る親子づれもおり、2カ所目のすくい取りにチャレンジしていた。
同大2回生の松岡篤也さんは「授業の一環として一年かけて準備した。昨年はラリーに8700人が参加し、アンケートも好評。京都市からも開催依頼があった。今年はアプリを導入してスマホでもスタンプを集められるようにするなどの改良を行い、参加目標を1万人にしている」と話した。
丸正高木商店「京都マラソンを盛り上げたい」
㈱丸正高木商店は、給食、お菓子のすくい取り、エントリー会場への出店など、その準備に多忙を極めた。メーカーから協賛を得たが、それだけでは足りず、多くの菓子を独自に提供した。
同店髙木誠治会長は「京都で商売させていただいている恩返しだと思い、協賛している。多くの市民の応援があり、多くのランナーが京都へ来て宿泊もしていただいている。マラソン全体を盛り上げたい気持ちだ」と語った。