㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

京菓子青年部 15店菓子詰め合わせをネット販売

   

 京菓子協同組合青年部(森田祥司部長)では、6月1日(火)より、ジェイアール京都伊勢丹のオンラインショップで15店の銘菓を詰め合わせた「京の菓子めぐり(上ル・下ル)」を販売している。
 商品は2つの箱に分け、それぞれ7店と8店の商品が入っている。

「京の菓子めぐり 上ル」

「京の菓子めぐり 下ル」

 同青年部では昨年夏に、同オンラインショップで「京のまつり」と題して、部員店舗の商品を詰め合わせた「葵」「祇園」「時代」の3つのセットを売り出した。コロナ禍で京都3大祭の賑わいがなくなる中、せめて、お菓子でその雰囲気を思い出してほしいとの気持ちで販売し、評判になった。

 一年経ってもコロナ禍は続き、京都旅行に気楽に行けない状況である。そこで今回、京都に点在する各店を訪ね歩く気持ちになって、お菓子を楽しんでもらおうと企画した。セットには15店の地図をつけている。

 また、各店より1品ずつ4品入った生菓子詰合せ2種も提案する。
 亀屋則克「浜土産」など銘菓やきんとんなどが入る。こちらはネットで販売し、伊勢丹地下1階で手渡しとなる。

医療機関に寄贈

 また、同青年部では「京の菓子めぐり」を、医療スタッフにほっと一息ついていただこうと、市内3つの病院に寄贈した。昨年の11月にも医療機関への菓子の寄贈を行っており、続いての社会貢献活動となった。
 6月1日(火)に、中京区の足立病院へ森田部長と吉田篤史前部長が直接商品をもち出向いた。応対した畑山博理事長は感謝を述べたあと、「病院で販売すれば、名付けの祝の席などでも使っていただけるのでは」と積極的な発言もあった。同院では、近隣飲食店支援の意味をこめて「あだちメシ」として弁当を購入するプロジェクトを行ってきた実績もある。

足立病院にて

 森田部長は「お店を巡ってもらう感じが出るように、今回はその店らしい銘菓を入れていただいた。昨年末の医療機関への寄贈では、医療従事者の方からもらってうれしかったとの声もいただいている」と語った。
 なお、この事業では京都府の「観光・伝統・食関連」産業連携事業緊急支援補助金を活用した。

 「京の菓子めぐり」各2700円(税込)
 上ル=かぎ甚「お座敷かご」、田丸弥「白川路」「貴船菊」、御倉屋「旅奴」、亀屋則克「ひとしずく」、千本玉壽軒「西陣風味」、ぼうだい「露渋栗」、鎰屋政秋「ときわ木」、平安殿「粟田焼」
 下ル=亀廣保「干菓子」、祇園鳴海屋「石段した」「東山」、亀屋重久「おむろ」、三昇堂小倉「茶団子」、甘春堂「京蕨餅」、かま八老舗「西陣どら焼 月心」、鎰良光「きび餅」
 (ジェイアール京都伊勢丹のオンラインショップで販売)