㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

鼓月 初の洋菓子店「KINEEL」

      2016/12/29

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 ㈱鼓月(中西英貴社長)は、12月1日(火)、中京区二条通寺町東入に京都洋菓子工房「KINEEL(きにーる)」by KOGETSU をオープンした。同社として洋菓子店は初めて。店舗面積95・4㎡、ケーキ10品、ホール3品、焼菓子10品で、季節感のある商品展開を行う。
 特徴的な商品に、店内工房で製造する小さなサイズの「姫ケーキ」と焼きたてのフィナンシェがある。
 試験営業中、お客さんから必ず「かわいい」と言われたという「姫ケーキ」は2口サイズ。いろいろ食べていただけるようにこのサイズにしたとのこと。「抹茶香り立つオペラ」「水尾のゆずショコラ」「青森産りんごキャラメル」など。並べて詰めると、上生菓子のような趣がある。
 中西社長は姫ケーキについて「小サイズの千寿せんべい『姫千寿』が好調で、小さいサイズに需要があると考えた。手間を惜しまず、季節と産地にこだわり素材も厳選する。この店で、和菓子で何より大事にしてきた季節感を表現していきたい」と話す。
 同社は、昭和20年創業以来、和菓子店として、代表銘菓「華」でバター、千寿せんべいでクリームを使うなど、時代に先駆け、洋の素材を積極的に使ってきた歴史がある。
「ただ実際に洋菓子店をやってみないと分からないことも多い。お客さんの顔を見ながら勉強し、和菓子にもフィードバックさせていきたい」と語る。
 新店は焼菓子のラインナップも豊富で、青森県産紅玉を使った「りんごパイ」、愛媛県城川栗を使った「和栗のケーキ」など、季節限定品も展開する。

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