㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

たにぐち「堀川ごぼう えびせんべい」

   

 菓子製造・販売の㈱たにぐち(谷口晴弥社長)では、2月1日(月)、「堀川ごぼうえびせんべい」を新発売した。
 京都の特産農産物を使った「京を食べる」シリーズに魅力的な商品が加わった。

 堀川ごぼうは別名「お化けごぼう」と呼ばれ、直径10センチにもなる大型のごぼうで、貴重な京野菜である。
 栽培には2年かかり、一度掘り返してから植え直すなど多大な手間もかかり、生産農家も限られている。

堀川ごぼう農家の新田氏。堀川ごぼうと普通のごぼう

 同社は10年前より農商工連携(6次産業化)に取り組んでおり、農家と直接契約し、メーカー、流通・販売をつなぎ、「京を食べる」シリーズとして、水尾のゆずや丹波の黒豆などを使った魅力的な商品を開発してきた。

 特に、堀川ごぼうは栽培に手間がかかるので、売り先が安定しないと作れない。8年前から生産農家と提携し、「堀川ごぼうチップス」「堀川ごぼう茶」など人気商品も開発し、安定的な需要供給によってウィンウィンの関係を作ってきた。 

 また、堀川ごぼうの特徴は見た目だけではない。
 香りが高く、柔らかで肉厚とあって、高級食材として料亭等で喜ばれているが、栄養価の高さも注目だ。食物繊維、ビタミンB1の含有量が多く、ビタミンCは一般のごぼうの3倍。血糖値低下効果があると言われる水溶性食物繊維「イヌリン」を豊富に含む。

 新商品では、超薄焼きを実現できるメーカーと出会い、軽くパリッとした食感の良さが生まれた。甘さは控えめにし、ヘルシーなノンフライ製法ながら、ごぼうの香り高さと相まって食べ出したら止まらない味が実現した。
 商品は袋入り(12枚入、税別700円)と紙箱入り(5枚入、同400円)で展開する。箱入りタイプは手軽なお土産としても活用できる。

 今回は、京都府の「京もの食品販売促進対策事業補助金」も活用した。
 堀川ごぼうは、聚楽第の堀跡に捨てたごぼうが大きく育ったのが発祥との説もあり、同社の近所のことでもあり、ゆかりもある。ただ現在の生産は上賀茂でごく一部と丹波の少数の農家だけになっている。
 この新商品の販売によって、京野菜「堀川ごぼう」の全国的な認知・販路拡大にも貢献したいとしている。

谷口晴弥社長に説明いただいた