㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

台湾 ハラル ベジタリアン食品商談会

   


台湾貿易センター、経済部国際貿易局主催の「台湾ハラル&ベジタリアン食品商談会」が、11月28日(木)午前10時から午後4時まで、大阪市中央区のホテル日航大阪で開催された。

台湾から18社が出展し、ハラル及びベジタリアン向けの菓子をはじめとする食材、飲料、サプリメントなど幅広い商材をPR。会場には、食品関連のバイヤーなど約100社が来場した。
なお、26日(火)には、ホテルオークラ東京でも開催された。

台湾には、約5万人のムスリムが居住しており、近年増加傾向にある。外国人労働者に占めるムスリムの割合も高いため、台湾の公的機関は、イスラム経済を正視するようになってきた。
厳格なムスリムは、飲食、生活において教義を遵守し、ハラル認証を取得した製品のみを使用する。この度は、海外にも視野を広げ、ムスリム市場の新たな開拓に向けて日本でも開催する運びとなった。日本では来年開催予定の東京オリンピックをはじめ、訪日外国人が年々増加しているため、ムスリムも増加することが見込まれる。

当日は、日本の大手小売りチェーンでの販売が決定している商品も紹介された。



菓子関係の主な出展は次のとおり。
▽奇美食品股份有限公司
1971年に設立。中華まんと「大焼包」で国内冷凍食品市場を開拓し、大手コンビニストアと提携を手がけている。中にフルーツの餡をつめた「マンゴーケーキ」、「パイナップルケーキ」もPR。
▽老楊食品股份有限公司
「老楊スクエアクッキー」をPR。パイ皮の香りと小麦の素朴な甘みで、サクサク食感のクッキー。現在、カルディーコーヒーファームにて広く販売されている。世界18カ国で販売しており、ハラル認証を取得している。
▽曼馱有限公司
伝統の美味しさを受け継ぎ中華菓子・パンの新商品の創造を手がけている。中華まん各種、マントウ、餡入りパイ饅頭ほか。
▽餐御宴食品有限公司
安全な原料にこだわり、美味しく健康的な食品、主にクッキーなどの焼菓子、マントウなどの冷凍食品を製造。有機、ハラル、ビーガンなど、市場の特性に合わせた商品開発も行っている。ココナッツクッキーをPR。
▽柴神興業有限公司
「未来のハンバーガー」をコンセプトに、ヘルシーなパテを製造。かぼちゃ、タロイモ、ヤマイモ、ムラサキイモ、黄金サツマイモなど。香料、色素、防腐剤不使用。カラフルなサンドイッチ、バーガーに最適。