㈱菓業食品新聞社

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京都駅に「一日一菓」

      2016/12/29

豆政×俵屋吉富

豆政×俵屋吉富

 ㈱京都駅観光デパート(押川正大社長)は、京都駅ビル「ザ・キューブ」1階京名菓北館で、9月1日より「一日一菓 こよみめぐり」をスタートさせた。
 これは、その日一日だけの限定和菓子を365日、64の老舗が交代で販売していくというもの。昨年結成した京の和菓子発展委員会(委員長=角田潤哉/豆政)が「のれんめぐり」に続き第2弾として企画した。また、オープニング記念として、最初の4日間の菓子は、それぞれ老舗2社の限定コラボ商品となった。

 角田委員長は「京都の老舗が64軒と、これだけ集まっている商業施設は他にはない。それを活かした企画となったと思う。当委員会としても大きな一歩、できる限り続けていきたい」と話す。
 また、商品は、「いつも売っていないもので、和菓子らしく歳時記・二十四節気・紋日など、季節・暦によったものにしていただいている。ディスプレイでは、この先5日間の品を映すという工夫もしている。観光客はもちろん、地元の方にも楽しみにしてもらいたい」とのこと。

 初日の9月1日は、豆政と俵屋吉富のコラボによる FLOWERS が販売された。5色の花の形の琥珀羹の中心に夷川五色豆が置かれた。豆政の角田社長は「これまでコラボは、八ッ橋店とはあったが、京菓子店とは初めて。5色の花で華やかなスタートを切れた」と話す。また、俵屋吉富の石原義清社長は「豆政さんの代表銘菓・五色豆と食感を合わせるのに苦労し、琥珀羹を選んだ。かなりの試行錯誤を重ねた」と打ち明ける。

 2日は、聖護院八ッ橋総本店と京都鶴屋鶴寿庵の「あわ花」、3日は本家西尾八ッ橋と三昇堂小倉の「生麩八ッ橋」、4日は井筒八ッ橋本舗と鶴屋吉信の「菊(橙)、菊(黄)」と魅力的な商品が続いた。次いで、重陽の節句にちなんだ菊の菓子、月見にちなんだ菓子などが、日替わりで続いていく。

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