㈱菓業食品新聞社

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岩井製菓 京都駅で「ひやしあめソフト」

   

 京飴製造の㈱岩井製菓(岩井正和社長)は、2月15日(月)、下京区の京都駅ビル2階中央改札前「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」内に、ひやしあめ専門店「京あめ とにまる 京都駅CUBE店」をオープンした。

 同社では従来から、米飴とザラメを地釜で炊きあげ、搾りたての生姜汁を加えた「ひやし飴の素」を1つの看板商品としてきた。さらに、昨年2月には「うじばし通店」をひやしあめに特化し、様々なアレンジメニューを開発してきた。

 京都駅の新店では「ひやしあめソフトクリーム」をメインに、各種「ひやしあめドリンク」をテイクアウトで提供する。また、おしゃれな「とにまる」ブランドの京飴も販売する。

 

「ひやしあめソフトクリーム」

「ひやしあめソフトクリーム」(税込420円)は、クリーム生地にひやしあめが入っており、さらにひやしあめのシロップがかかっている。優しい甘さと生姜のさわやかさが身上だ。
 岩井社長は「美味しい上に、写真映えもする。様々な仕掛けでアピールしていきたい」と語る。

 ドリンクは、ひやしあめ(350円)、ひやしあめソーダ、カラフルひやしあめ、また、あめゆ紅茶などホットメニューもある。
 また、奇抜な新商品も用意した。その名も「わたらしだんご」(230円)。みたらし味のわたあめを団子に巻いたもので、3本箱入りセットも用意。

 京都駅観光デパートの石山寛之氏は「私達の売場はお土産売場との認識が強いと思われるが、地元の人にも支持していただけるブランドを探していた。テイクアウトもできるということで、岩井製菓さんに声をかけた」とのこと。

 今後、ひやしあめ関連の新商品も投入していく。「当社の社員は新商品の開発には目を輝かせて行う」とのことで、試行錯誤を繰り返した自信作があるとのこと。

 京都人にとっては「ひやしあめ」は懐かしさを感じるドリンクだが、「関西以外の地域では知らない人も多く、目新しい飲み物でもある。試飲販売などもしながら、その美味しさを伝えていきたい」とする。