㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

京都、山水會による「迎春和菓子おせち」

      2020/12/26

鶴屋弦月「千代結び」、二條若狭屋「新春万福」、亀屋良永「寒椿」、鍵善良房「ハッピーせんべい」

 ジェイアール京都伊勢丹では、山水會に所属する11店のお菓子を詰め合わせた「迎春和菓子おせち」を、同店店頭とウェブショプで12月25日まで限定予約販売している。
 12月29日、30日に店頭で引き渡し、または郵送で、1万8360円(税込)。賞味期限は1月7日。

 3段のお重にはお正月らしい華やかなお菓子が詰め合わせられている。有平糖、落雁、松露、せんべい、和三盆、松風、すり琥珀、錦玉羹、まかろん、栗きんとんの烏羽玉、羊羹などを用いて、「希望」「お正月の縁起物」をテーマに、各店がお菓子にメッセージを込めた。

塩芳軒「梅鶴」、三木都「黒豆松風」、二條若狭屋「古都の春」、小堀日之出堂「まめろん」

千本玉壽軒「京のしおり」、亀屋良長「烏羽玉(栗きんとん)」、船屋秋月「北野梅林」、笹屋春信「花かがみ」

 山水會は20年ほど前、老舗京菓子店の若手が集まって立ち上げた勉強会で、原料産地への研修会などをしてきた。また、企画展示会なども開き、ジェイアール京都伊勢丹とのコラボ企画も3回目となる。

 現会長の坂井敏宏氏は「コロナ禍で毎月の集まりもできず、皆で何かでできないかと考えたときに、お菓子は『和み』を作るものなので、+αのものを持ち寄ってお正月のセットをつくるというアイデアが生まれた。制作まではリモートで会議し、集まったら簡単なことも非常に手間がかかった。菓子は桐箱に入れ、風呂敷に包み、おせちらしい高級感もあると思う。是非このお菓子でご家族で和んでほしい」と話す。

 伊勢丹の佐伯博宣氏によると「コロナ禍の中、6月の水無月、お彼岸のお菓子などはよく売れた。催事を家の中でしっかりされるお客様が多いのではないか。そこで、お正月のご提案はしっかりしたいと考えた」とのこと。

ジェイアール京都伊勢丹
https://www.isetan.mistore.jp/kyoto/shops/foods/foods/shopnews_list/b1_shopnews0751.html