「だがしの日」石巻など4カ所でイベント
「DAGASHIで世界を笑顔にする会」(会長=㈱大町・秋山秀行社長)では、「だがしの日」の3月12日(月)に、第3回目となるイベントを開催した。
同会は、2015年4月に、だがし文化を将来にわたり継承し、さらに世界へ発信するために有志企業18社(阿部製菓、岩本製菓、オリオン、共親製菓、クリハラ、コリス、澁谷食品、杉本屋製菓、すぐる、チーリン製菓、ツバメ玩具製作所、東豊製菓、トップ製菓、中野物産、パイン、やおきん、SAMURAI JAPON、大町)により発足した。だがしの日の由来は、お菓子の神様として知られる橘本神社の前山和範宮司が、お菓子の神様、田道間守命公の命日とされる日が良いのでは、と提唱されたことがきっかけになった。この日を「だがしと笑顔の交換日」とし、子どもたちの笑顔があれば、世界の戦争はなくなり、平和につながるという想いの下に発足した。
昨年は岡山と大阪の2カ所だったが、今年は宮城県石巻市をはじめ大阪、岡山、西東京の計4カ所で開催した。
石巻では、「世界平和の旗印として石巻より発信!」をコンセプトに、午前に幼稚園4カ所を巡り、約800人の園児にだがしを配った。午後は総合運動公園にて「だがしリレー&聖火台点火」でとして約100人が運動公園に集まり、聖火台に点火した。その他、 石巻だがしリレー、「ソフトグライダー選手権」など楽しい企画を盛り込み、約50種類、合計5万個ものだがしを配布した。なお、東日本大震災で甚大な被害を受けた同地で、平和を願いお菓子のイベントを行うことに対し、ローマ法王から感謝の書が届いている。
大阪会場となった小松商店街(大阪市東淀川区)では、大阪経済大学の学生(理学博士・山本俊一郎氏教授指導)ら約15人の企画・設営のもと行われた。午後2時の開始より近隣の保育園、幼稚園、小学校から大勢の子どもたちや保護者が訪れ、賑わった。同商店街の中村卓司会長によると「2カ月に一度、フリーマーケットをやっており、大経大の学生さんたちがボランティアで手伝ってくださっている。菓子のイベントは今回が初めて。商店街が活気づく良い機会なので、今後もぜひ継続していきたい」としている。
会場では、塗り絵や抽選でお菓子がもらえる企画で、子どもたちは行儀よく列をなし、嬉しそうにお菓子を受け取っていた。また、同大学のマスコットキャラクター「はてにゃん」も登場し、ポケットからお菓子が配られ、大はしゃぎの子どもたちであふれた。
大阪でのイベントでは、菓子約1500個を配布、開始から2時間で100個がなくなる人気ぶりとなった。なお、NHKが取材に訪れ、夕方のニュース番組で放映された。小松商店街をはじめ大阪の駄菓子専門店や駄菓子バーも話題に取り上げられた。
3月12日がだがしの日であることが、全国へ徐々に広まっていくと共に、楽しいイベントで年々盛り上がっていくことが期待される。