横綱あられに新味

　天狗製菓㈱（京都市右京区、石渡万里子社長）は、9月1日より「横綱あられ 白味噌仕立て」「横綱あられ 九条ねぎ」を発売した。炭火製法やフライ油にもこだわった伝統の味で人気の「横綱あられ」に、京都を意識したプレミアム商品が登場したことになる。１袋100ｇ、150円。
開発を担当した河西専務は「自分自身も京都人、会社も京都で、『横綱あられ』は京都で作っている。京の素材と文化を表したものを作りたいと思い、開発した。九条ねぎ味は、九条ねぎ100％のパウダーとチップ、両方使っており、横綱あられのドレッシング味に、ねぎの味と香りを加えた。開発に苦労したのは、白味噌仕立て。白味噌は、雑煮に代表されるように京都の文化だが、甘さと塩味のバランスを取るのに非常に苦労した。その甲斐があり、自信作ができたと思っている」と話す。
販売先では「定番の『横綱あられ』や『ピリカレー』の信頼を元に、スペースを作ってくれたり、新商品ということで目立つ展開をしていただいている店などもあり、出足は良い。関東方面では九条ねぎが好調」とのことである。
同社は、2年前に火事に遭い、3カ月生産縮小を余儀なくされたが、完全復活。数年前から販売している「横綱あられ 黒コショウ」も人気が出てきているとのこと。石渡社長は「新商品や新展開など、常に挑んでいく姿勢でいたい」と話す。