宇治土産集合ギフト 第3弾
宇治観光土産品組合(岩井正和理事長)は、今年の中元シーズンにも「宇治土産集合ギフト Get smile宇治だョ!おみやげ集合ギフト(お土産 密にしました)」をネット販売している。
コロナ禍で観光客が激減する中、同組合員の土産商品を詰め合わせ、ギフト商材とするもの。ギフトに宇治の魅力を詰め込むことで受け取った人に、観光に来てほしいとの思いを込める。
昨年の中元、歳暮につづき第3弾として取り組まれる。
6月9日(水)に、同組合は宇治市役所で記者会見を行った。
岩井理事長は、この企画についての思いを語った。
我々は今倒れるわけにはいかない
「昨年の夏、冬と実施し、予想より大きな反響をいただいた。宇治・京都の観光土産業界を救いたいという気持ちに呼応していただいたからだと思う。コロナ禍は一年以上経過したが、観光地の状況はよくなるどころか、宇治観光のメインストリート平等院参道でも多くの店がシャッターを閉め、かつての活気は見る影もない。去年は一年後は復活できると思ったが、長いトンネルは続いている。ニュースでもオリンピックや飲食店のことは話題になるが、観光業は取り残されている。
しかし、我々は今倒れるわけにはいかない。アフターコロナで観光客が戻ってきた時に、寂しい宇治を見せるわけにはいかない。今苦しくても営業活動を継続することが現在、そして未来を守ることになる。このセットを通じて京都・宇治に思いをはせてきただき、コロナが明けた時に訪れていただきたい。そのきっかけづくりを続けていきたい」
ギフトセットには、スタンダードとプレミアムがある。
スタンダード(3980円送料込)には、10品(合計5700円相当)が入る。「抹茶入水晶飴」(岩井製菓)、「和みかち栗」(総本家大茶萬)など。宇治茶(4社)や茶だんご(2社)などは複数の店のものがランダムに入る。
プレミアム(9980円送料込)には13品(14370円相当)。「ひやし飴のもと」(岩井製菓)など、また4社の玉露のどれかが入る。茶席の券、入浴施設の券など宇治を訪れた時に楽しめるものも入る。
売れば売るほど赤字になる価格設定のため、府の「観光・伝統・食関連」産業連携事業緊急支援補助金などを活用している。業界の支援のほか、消費者にも還元されるということで、理想的な補助金の活用の仕方だと評価されているという。
昨年の中元で3610セット、歳暮ではスタンダード1319セット、プレミアム345セットを販売した。
「昨年は、市民、府民の方に助けられた。地元で買っていただき、他の地域などに発送いただくことで、宇治の魅力と苦闘を伝えていただけた。
コロナ禍であったが、昨年11月や今年3月など、観光が少し戻ったときには、歳暮のプレミアムに入れた平等院の拝観券を使っていただいたり、中元セットに入れたマップを持って街を歩いてる人がいたり、店を訪ね商品を買っていただいたりと、実際に宇治に来ていただくという効果が出ている」とのこと。
現在の観光土産業界への支援であるだけではなく、未来を見据えたこの事業の成功を祈りたい。
宇治土産集合ギフト Get smile宇治だョ!おみやげ集合ギフト
https://iwaiseika.ocnk.net/product/1113