㈱菓業食品新聞社

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京都文化博物館に「京あめ とにまる」

   

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 ㈱岩井製菓(岩井正和社長、本社=宇治市菟道丸山)は、5月26日(木)、中京区三条髙倉の京都文化博物館1階に、カフェ&ショップ「京あめ とにまる ぶんぱく店」をオープンした。江戸時代の表構えを復元した「ろうじ店舗」の一角にあり、職人が手作りで仕上げた飴は、透明のガラス瓶や巾着袋をイメージした箱に入り、棚にカラフルに並んでいる。

 京飴で色のチカラ表現

 「とにまる」は、新コンセプトの店で、色の持つ「チカラ」に着目し、伝統色の京あめを展開している。「京紫」「黄檗色」「翡翠色」など。例えばりんご味の「紅赤」には「エネルギーを感じる色。ポジティブになりたいときに」と説明を加えている。ブランドイメージは、同社の本拠地、宇治の古名でもある「莵道」、そして宇治神社に伝わる神の使い「見返りうさぎ」から生まれた。

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 また、店内は和モダンな内装で、22席設け、食事メニューの他、甘味が充実している。とくに同社名物、米飴を用いたひやし飴に力をいれ、「しゃりしゃりのひやしあめ」「ひやしあめラテ」「ひやしあめジェラート」「ひやしあめパフェ」などがある。
 岩井社長は「飴は、もちろん昔ながらの地釜炊きで、手仕事で仕上げたものだが、商品は、すべてこの店のために新しくデザインした。当社の原点である『京あめ』『ひやしあめ』『宇治』の3点を明確にブランド作りをした」と話す。