㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

京都鉄道博物館 京の老舗のオリジナル菓子も

   

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 京都鉄道博物館が4月29日(金)、京都市下京区の梅小路公園にオープンした。日本最大級の鉄道博物館となっており、家族連れ、観光客などで連日賑わっている。
 同館のミュージアムショップでは、鉄道にちなんだオリジナルグッズを多数取り揃えた。菓子で約100商品もあり、京都の老舗が、飴、煎餅、おこし、八ッ橋、豆菓子、わらび餅など様々な菓子で、オリジナル商品に取り組んでいるのも特徴だ。
 商品のモチーフは、蒸気機関車、新幹線、寝台車など多彩だ。
 人気の高い商品に美十の「ヘッドマーククッキー」がある。寝台列車などのヘッドマークを再現したクッキーで、バッジが入っている。

美十の「ヘッドマーククッキー」

美十の「ヘッドマーククッキー」


俵屋吉富の「京飴」は7種類。「山陽本線」では懐かしいオレンジと緑のクハ68型車両、「雷鳥」では昔の特急列車クハ489車両の赤と肌色、など列車のカラーを飴で表現。こちらもマニアからの人気が高いとのこと。

俵屋吉富の「京飴」

俵屋吉富の「京飴」


 石炭をモチーフにしたものだけでも、鳴海屋の「D51あられ」、北尾晴富堂「石炭おこし」、金時米菓「石炭あられ(義経号)」、亀屋良長「石炭かりんとう」など多数ある。亀屋良長にはオリジナル性が高い、汽車の煙をイメージした「もくもく『ふ』和三盆」もある。

亀屋良長「もくもく『ふ』和三盆」

亀屋良長「もくもく『ふ』和三盆」


 パッケージを工夫した商品も多く、聖護院八ッ橋総本店は蒸気機関車などの意匠が入った八ッ橋を、紙芝居のように列車を動かせる箱に入れた。また、長登屋の「チョコチップクッキー」は、パッケージが梅小路公園を走る機関車「弁慶号」のジグソーパズル。ゴンチャロフ製菓の「京都博物館クランチチョコレート」は箱がペーパークラフトになっている。

聖護院八ッ橋総本店「八ッ橋」

聖護院八ッ橋総本店「八ッ橋」


 ノスタルジックなものでは、「でん茶まめ」。昔なつかしい、駅売りの緑茶のポリ容器に、豆富本舗の宇治抹茶豆が入っている。

「でん茶まめ」

「でん茶まめ」