㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

ちぼり湯河原スイーツファクトリー 来秋オープン

   

新垣ちぼり会長と冨田町長

新垣ちぼり会長と冨田町長

 ㈱ちぼり(新垣元治社長、神奈川県足柄下郡)は、8月10日(水)、来年秋にオープン予定の、本社と工場を併設した見学施設「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」の起工式を開催した。
 樋口浩司会長は「当社屋工場の完成により、街の観光施設となり、地域の防災拠点としての役割や食育の手伝いなど、近隣と協力しあい、街の繁栄に貢献していきたい。そして、美味しく安全な菓子で世界の人々を幸せにしたい」と挨拶した。
 冨田幸宏湯河原町町長が「当工場の建設に関し、相談を受けてから6年もの月日が流れた。同社の『振れない信念』を感じる。湯河原の新たな息吹となってほしい」と述べた。

メレンゲで作った新社屋

メレンゲで作った新社屋

 プレス発表会では、メレンゲで作った新社屋のパースを披露し、湯河原みかんを使用した「パネティッシモ」の試食会も開催。
 はじめに、新垣社長が同社の生い立ちについて説明した。「当社は昭和21年に和泉製菓として山梨で創業、東証2部上場後、池袋に本社を移した。昭和43年、湯河原に移り48年が経った。チボリという社名は、創業者の樋口和泉が訪れたイタリアのチボリに由来する。ローマから30キロ離れた世界遺産を持つ芸術の街チボリは温泉地でもあり、湯河原温泉の歴史が古いことと繋がった。また、当社のロゴはチボリの世界遺産の噴水を表し、新しいものを世の中に送り出す意味が込められている。より多くの人を街へ呼び、街の発展の一助になれるよう、全社一丸となり励んでいきたい」。

 続いて営業企画室の高井宗也室長が、新社屋のコンセプトを説明した。同社は贈答用アソートクッキーを主力とし、缶入りアソートクッキーの生産量は日本一で、16・3%のシェアを持つ。来年10月にオープン予定の新社屋及びファクトリーは1階が商業施設、2・3階が工場、4階がオフィス・食堂とする。施設のテーマは「五感で楽しむスイーツファクトリー」とし、生産ラインの見学や、体験スペースを通して菓子作りの楽しさや生産の面白さを体感できる。来場者の年間目標は10万人。「作る、待つことのワクワク感」と、「新たなものとの出会い、ドキドキ感」、そして味わうことへの「美味しさ」を楽しんでもらう。場内では、実際に作ったお菓子がラインを流れ、完成するまでを体験できる約50分のツアーを提供する。1階はスイーツショップ、菓子工房、物産店、飲食スペースなど、ヨーロッパの街並みのようなゾーニングとする。湯河原産の農産物を使った菓子や、イタリアの伝統菓子、ベルギーチョコレート、ジェラート、キャラメルなどの海外の菓子も販売する。また、避難施設としての食料備蓄や、食堂の開放など災害時における地域貢献を目指す。

新社屋・工場の概要
名称=ちぼり湯河原スイーツファクトリー
所在地=神奈川県足柄下郡湯河原町1‐15‐4
着工=2016年8月
商業施設オープン=2017年10月(予定)
構造=鉄骨造・地上4階建(高さ21・97メートル)
敷地面積=2289㎡、延床面積=6072㎡
総工費=30億円
生産品目=焼き菓子、半生菓子