㈱菓業食品新聞社

お菓子の業界紙

卸売ひろばタカギ 医療現場と市民をつなぐ

   

 ㈱丸正高木商店(高木輝社長)は、5月中旬から医療従事者へ菓子やドリンクを届けることを支援する事業を開始した。

 同社は、新型コロナに対し奮闘する医療現場に対し、感謝の気持ちを伝えたい個人や企業を支援する。同社が扱う2000点の商品から、卸売価格をさらに10%オフ、送料や手続き・手配すべて無料で医療従事者に送ることができる。

 京都でも第3回目となる緊急事態宣言が発令され、確保病床の使用率は70・4%(5月17日現在)となり、第4ステージの指標とされる50%を大きく超え、医療現場は逼迫している。

 同社の髙木誠治会長は、「この状況下、必死の対応をされている医療現場に対し、何かしたい・何かできることはないかと考え、食品・菓子問屋だからできることをと、今回のキャンペーンを思いついた」という。
 また同社は今春「京都市輝く地域企業表彰」を受賞したところであり、さらなる地域貢献への責務から、採算は度外視で企画した。

 商品には、キャンディ、クッキー等のお菓子やペットボトル飲料、カロリーメイトなどの補助食品など多岐にわたる。医療従事者に何を送ったらよいかわからない場合は、金額を指定し、おまかせすることもできる。同社が経験をもとに、現場で必要だったり喜ばれる商品を見繕って組み合わせて届ける。
 また、児童館・保育所の先生や保育士・職員へのお届けにも対応できる。

 商品を通じて、医療現場と市民や企業の気持ちを繋ぐという問屋らしい発想での社会貢献となる。